やはり、トップに立つ人は違う
ブログの書籍リストにも出しましたが、金曜日に買った「やすし・きよしと過ごした日々」を読みました。
以前、小林信彦さんの「天才伝説 横山やすし」を読んでいたので、やす・きよに関してはあんまり目新しい内容は無かったんですが、吉本興業に関してはいろいろと興味深い本でした。
吉本興業の事業の発展の仕方、ここが一番面白かったですね。昔は新興勢力だったため常識にとらわれない興行をしたことが時代に受け、その後も時代時代にあった対処をして生き残り、今の吉本全盛とも言っていいほどの業態にまで拡大してきたこと。
特に感銘を受けたのが、終戦時の対応です。
当然、戦争末期になった際には興行は禁止されてしまい、芸人も兵隊に招集されて戦場に行き、さらに戦火で演芸場も焼けたため、終戦したからといってすぐに再開できません。
ここで、私のような凡人は「さぁ、再開だ。芸人を呼び戻し、演芸場を再建しよう」と思ってしまうんですが、当時の吉本の林社長は、なんと所属芸人を契約解除してしまいます。
Σ(゚Д゚;エーッ!
本を読みながら、本当に「えー!」って感じだったんですが、演芸を一時休止し、手っ取り早く稼げる映画館を選択します。そこが目の付け所?でしょうか。敗戦してアメリカ文化に飢えていた日本人に、アメリカ映画が大いに受け、いち早く業績の建て直しに成功します。
もちろん、思い付きじゃなくていろいろ分析した結果なのでしょうが、驚きの決断ですね。ワンマンだったということもプラスに働いたんでしょうけど、すごいわ。
凡人は凡人らしく、スチャラカ社員でいきまひょかー
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