生きる
「男たちの大和」観ました
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なんというか、この映画を観にいこうと思う人は始まりも終りもわかっているはず。
もう、本当に、最初のシーンから胸が苦しくなります。
何も言うことはありません。
CGも、原寸大の大和セットの撮影も、なにもかも判っているものにとっては、はっきり言ってどうでもいいんです。
この映画は絵を見るんじゃなく、目を瞑っていても大丈夫です。
史実を合間合間に説明するようなシーンがあるのも、成功していると思います。当時の日本のおかれてた状況も説明されています。徐々に戦況が悪化していくのも説明されています。
それでも、自分を犠牲にして、日本の未来を案じていた、そういう人たちがいたことは事実でしょう。なんの希望も無く、目的も無く、自己をささげるようなことは人はしないでしょう。
何かのために。
何かの未来を「安かれ」と想って、人は死の恐怖さえ乗り越えられるんでしょう、か。自分にはそのような経験がありません。しかし、特攻隊員の遺書などを読むと、思わず敬礼したくなる感情が湧き出てきます。
映画の中では、青年兵が純真無垢のまま生の戦争を体験し、何も知らない子供から、決意を秘めた人間に成長していく様が描かれています。その人間は、まだ本当の死を知りません。しかし、生を見切り、死に文字通り死活を見据え、ついに到達した心境。
最後の大和の死闘の場面、見ていて辛かったです。
また、田んぼのおばちゃんが謝るシーン、辛すぎます。
すすり泣く声がそこかしこから聞こえてきます。
その声を聴いた瞬間、「あぁ、この国はまだ大丈夫だ」という気持ちが沸き起こってきました。その声は、ただ若者が死んでいく様子に悲しんでいるのではないでしょう。
戦争の不毛さ、しかし、その不毛さを超えて愛しいものを守る高貴さ、そういうものを感じていたのではないでしょうか?愛するものを守りたい。これは、世界を、時代を超えて普遍的な価値でしょう。
普遍的な価値。他人を認める、許す心。
ここに争いを防ぐヒントが隠されているように思えてなりません。
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コメント
こんにちは。
コメントありがとうございました。
田んぼの余貴美子のシーンは、私も号泣でした。
あまりにも単純ですが、「戦争をしてはいけない」とつくづく思いながら帰ってきました。
投稿: toe | 2006/01/02 13:18
こんばんわ^^
>toeさん
いろいろ号泣ポイントが多い映画でしたね。
戦争をしてもいいんですが(必要になる場合もあるでしょう)、素手でしてほしいですね。本当にそう思います。
むやみに人を殺すようなものを使う戦争は反対です。たとえば柔道の対抗戦みたいなものとか。
ルールがきっちり決まっていて、戦いの全体を仔細まで監視できる、そういう戦争にとどめておいてほしいです。
またよろしくお願いします!
投稿: ピア | 2006/01/02 21:56